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一番好きなアイドルが卒業する

「芸能界を引退する」とか「活動を控える」とか、いろいろ言い方はあるけど、あえて「卒業する」っていう言い方を選んだのはもしかしたらまた次があるのかもしれないっていう可能性を自分の中で消したくないからなのかもしれない。だって卒業した彼女の先輩たちはアイドルとしてではなくとも、タレントとしてモデルとしてあるいはアナウンサーとして、違う形で活躍している人はたくさんいる。だから、彼女にもそんな未来を期待してしまう。

でも本当はわかってる。彼女は、たぶん、卒業したら、もう会えなくなっちゃう。

 

 

Berryz工房が活動休止を発表したのは二年前のことだ。八月のはじめの大雨の日。その日行こうとしていた花火大会が中止になった帰り道で一報を聞いたからよく覚えている。晴れ女集団だったBerryz工房の大事なお知らせの日にこんな天気になるなんて、皮肉なものだと後になって思った。

そのときも、彼女は、彼女だけは、他の誰がどうなろうと、事務所にとどまって、これまでと同じようにテレビで活躍し、時にはステージで歌い踊り続けるんだろうなという根拠のない信頼があった。彼女はアイドルをしているときが一番輝いていたし、一番アイドルという仕事が好きなんだろうなと思っていたから。

勿論、彼女が子供が好きで、教育に関する勉強をしていることは知っていたし、教育実習に行った時の様子や、何やら難しいテーマで卒業論文を書いていた様子も知っていた。そうやって自分でやると決めたことをきちんと最後までやり抜く姿勢にあこがれたそんけいしていた好きだった。それでもなぜか、彼女はたとえBerryz工房が活動休止しても、アイドルでいてくれるとおもっていた。そうしてそれは叶えられた。嬉しかった。これからも彼女の歌が聞けることが幸せでたまらなかった。

かといって、Berryz工房の活動休止が悲しくなかったわけじゃない。Berryz工房の中で歌う彼女が好きだったし、Berryz工房のメンバーの前では本当に楽しそうに笑って本当に楽しそうにメンバーを弄る彼女のことがとっても好きだった。

活動休止してから、新しくカントリーガールズで活動し始めてからの彼女はやっぱりこれまでと違うなと思ったし、かわいらしくウエーブのかかったポニーテールを見るたびにあの特徴的なツインテールが懐かしくなったりもした。それでもやっぱり彼女は歌っていたし踊っていたし笑っていた。それが当たり前だと勝手に思ってしまっていた。

彼女は、今後どんなに周りの環境が変わっても、ステージの上に立ち続けるんだろうと、勝手に思ってしまっていた。

 

 

随分前からそろそろ彼女の環境が変わる時は来るだろうなと分かっていたし、現在の立場は期限付きのものだろうと理解していた。

けどやっぱり、ステージの上の彼女が好きだから、これまでステージの上の彼女のことしか見ていなかったし、現在の立場の期限が終わってもこれからもステージの上の彼女を見続けるんだろうと思っていた。好きなところばかり見ていて、彼女が何のために仕事と学業を両立させてまで大学に通っていたのか失念してしまっていた。ごめんね、好きなのに、ももちのやりたいこと、ちゃんと見てあげられてなかった。

 

 

寂しくて寂しくて死にそうだけど、これだけずっと夢を見せ続けてくれたももちに対してはありがとう好きになれて良かったってきもちで一杯だから、寂しいっていうのはわたしが一人でどうにかして折り合いつけなきゃいけない感情なんだよなあ。この寂しいはももちにぶつけるべきじゃないきがする。

好きだよ、ありがとう、お疲れ様、大好きだよ、6月までいっぱいいっぱい応援するから、それから先もがんばってね。

たぶん無理だってわかってるけど、本当は、また会いたい元気な顔で。