テニミュと私とテニスの王子様の話‬〜手塚幸村戦と新テニミュに寄せて〜

‪‪テニスの王子様が好きだ。できることなら一生応援したいと思っているくらい好きだ。そう思い始めてから、もう10年くらいになる。‬

‪『10年』と数字にすると随分長く感じるが、テニスの王子様は2020年時点で連載21年の息の長い作品なので、私はいつまでもジャンルの新参者なのである。だって地上波アニメは風邪引いて学校を休んでいた日に一度見ただけだし、100曲マラソンを知らない。コミケでテニスの王子様の同人誌がめちゃくちゃ売られていた時期を知らないし、跡部様が丸刈りにしたあとファンサイトが大量に閉鎖した事件も知らない。そもそも週刊少年ジャンプでテニスの王子様が連載していた時期を知らないのだ。ついでに言うとジャンプSQで新テニスの王子様の連載開始が決まった瞬間も知らない。完全に『後追いでテニプリにハマった』人間なのである。‬

‪とはいえ、テニスの王子様という作品と許斐剛先生という方は週刊連載していたテニスの王子様を知らない人間にも優しい。どんどん新しい挑戦をしてファンを楽しませてくれる。走り続けてくれている。歓迎してくれている。だから私も、今テニプリにハマった人に優しくしようと思えるので、素敵な連鎖だなあと思う。‬

‪私がこんなにも長い間テニスの王子様を好きで居続けることができている要因の一つは確実にテニミュであると思う。生きている人間の力の宿ったコンテンツはやはりすごい。当然こちらも1stシーズンを観劇していない私はまだまだ『新参者』だ。2ndシーズンに関しても関東氷帝公演から観劇し始めた人間だから、3rdシーズンの立ち上げを見ることができた時は、目の前でランキング戦が始まった時は胸が熱くなった。3rdに関しては胸を張って古参ヅラすることができると言う気持ちと2ndシーズンの彼らのことを忘れられない気持ちの狭間で席に座った日のことはたぶん忘れない（笑）‬

‪今年、新テニスの王子様は大きく動いた。そして、これからテニミュは大きく動く。‬

‪週刊連載当時に関東大会・全国大会を追えていなかったことをずっと負い目のように感じていた。決して負い目ではないのだけれど。だけど今、現在ジャンプSQで連載中している幸村vs手塚戦がその負い目を全て払拭させてくれているように感じている。私は今テニスの王子様の最前線に居る。‬

‪そして、ミュージカル新テニスの王子様の1stシーズンが始まる。見たくても見れなかった、誰もどのように演出が行われるのかどのような歌が歌われるのか知らないテニミュを、これから見ることができる。‬

‪もっともっと楽しませると言う約束を常に果たしてくれる、今テニスの王子様が好きでよかった。‬

‪許斐先生もテニスの王子様たちもどんどん新しい挑戦をしてファンを楽しませてくれる。現在進行形で。前よりももっと。想像以上だ。‬

‪許斐先生の歌う「ハッピーメディアクリエイター時々漫画家」の歌詞を思い出す。『留まることを知らない迷わないどこまでも突っ走るだけ』。その先にどうかどうかずっとついて行けますように。‬